1つのビールで5種類のビールを楽しめる「WHY BEER?」にインタビューしました!
志田さま、本日は宜しくお願い申し上げます。
「WHY BEER?」の志田です。宜しくお願い致します。
まず初めに店名の由来をお伺いできますでしょうか。
私がビール屋の開業を目標に異業種から脱サラしたんです!会社を辞めるときに多くの人から「何故ビールなの?」ってあまりにも聞かれたので店名を「WHY BEER?」にしました。その答えとなるお店作りをして、「こんなにビール屋って、飲食店って、挑戦することって魅力的なんだ」という思いを、お店を通じてやっていく思いです!
開業されたのはいつ頃でしょうか?
2021年6月21日に本格開業しました。
コロナ禍でのオープンでしたがコロナの影響はいかがでしょうか?
コロナ禍で営業を開始したので、売り上げの部分で比較できるところがないんでわからないですね。時短要請や休業要請が開業してすぐに発生したのでやりずらくて大変でした。
集客のために工夫していたことはありますか?
テイクアウトとランチの営業に注力していました。ランチは日々変わっていて居酒屋としてランチをやっていたり、当店は「おでん」を名物にしているので、おでんを定食でやっていることもありました。今現状はオムライスの専門店的な感じでやっています。ランチに関しては、SNSを通じてお客様に広く知ってもらえたので結構来てくれました。ランチのお客様と夜のお客様は別の層がくるので、完全に分けて考えるようにしてます。
どのような経緯で飲食店の世界に入ったのでしょうか?
以前はデパートで勤務していて「婦人服」の担当をしてました。普通のサラリーマンをやっている中で自分で夢中になって情熱をもってやれることを考えた時に、仕事上がりのビールが人生の生き甲斐と感じている自分がいました。ビールを買う消費者側から提供する側にまわりたいと思い脱サラしてビール屋をやろうと決意しました!
そうですよね!仕事終わりのお酒は最高ですよね・・
飲食店の知識はどうやって身につけたのでしょうか?
これまで飲食店の経験は、大学時代にちょこっとアルバイトしていたくらいの経験しかありませんでした。会社員時代は、週7で居酒屋に呑みに行っていましたので飲食業には強いこだわりがありました。別で川崎に1号店があるのですが、そこをオープンするまでは世界を回ったり、ビールの専門店で働いたり独学で勉強したりしました。前職を辞めてから2年間は勉強と経験に費やしました。
週7で居酒屋はかなり飲まれていましたね!ほぼ独学で勉強されていることがすごいです!脱サラする際、周りから心配の声はなかったでしょうか?
最初はみんな応援してくれていましたが、心の中では「絶対に失敗するだろう」とか伝わってきていました(笑)会社を辞めるタイミングで結婚も決まっていたので、奥さんの親御さんに辞める報告をすることが気まずかったですね。
結婚が決まっていたんですね。その状況下でもしっかりと決断をされたことは勇気がいることだったと思います!
私は朝起きた時にストレスがない状態を目標にしていて、会社員時代は朝起きたら「あれやらなきゃな・・」と考えることがあってこのまま人生が終わるのが嫌だなと思ったんです。脱サラしてからはそのようなストレスがないので、結果すごく良かったです。
メニューの考案は誰が行っていますか?
メニューの方向性については、私と別で25歳女性の料理長(塚本)がいますので、2人で大枠や構成を考えています。詳細のレシピについては料理人塚本がすべて考えています。私の「これやったら面白そう」などの無茶ぶりにもしっかりと応えてくれているので非常に助かっています。私は基本的にキッチンに立っていませんが、簡単な盛り付けなどはやっています。
お若い料理長がいらっしゃるんですね!
メニューを開発する際にこだわっていることはありますか?
この女性料理人のお陰でお店が人気と言っても過言でないくらいです!「ピルスナーウルケル」というチェコの樽生ビールを一本勝負で出しているんですが、そのピルスナウルケルに最高に合う料理として全てのメニュー開発をしています。
チェコのビール1本で勝負しているんですね!
このビールに決めたきっかけはありますか?
2019年11月にチェコに行く機会があって、その時に本場の「ピルスナーウルケル」を飲んだ時に瞬間的に「このビールを最大限美味しく出すお店をやりたい」と思って取り扱いました。特に2号店の出店は考えてなかったんですが、帰国後1ヶ月くらいにはSNSで2号店を出店すると自分から発信していました。(笑)
直観的にやろうと思えたんですね!私はあまりビールについて詳しくないのですが、正直チェコはビールのイメージが無かったのでもう少し詳しくお話を聞きたいです!
そうなんです、チェコってビールのイメージが全然ないと思いますが一人当たりのビールの消費量が世界でダントツの国なんです!統計をとってから28年連続1位の国なんです。これは日本人の5.2倍の数でビール文化がすごく発展しているので、そのような世界感を日本で発信したいと思いました。チェコでは注ぎ方が複数あり、当店では1つのビールで5種類の注ぎ方を楽しめる提供しています。注ぎ方によって炭酸の抜け方が変わるので味が変ってくるんです。居酒屋のビールの泡は苦みがつよいんですが、このビールの泡は甘みがあって飲んだ人は驚くと思いますので、是非皆さん飲みに来てください!
インスタグラムを拝見しましたが、泡だけのビールもあるんですね。そのようなビールは飲んだことがないので気になります!
是非、食事でお勧めのメニューも教えてください!
当店の名物は「名古屋おでん」です。愛知県岡崎市の「カクキュー」というブランドの八丁味噌をベースにした味噌ダレを使用したものです。見た目は真っ黒ですが、とても美味しいです!
「ビール×おでん」の組み合わせは想像がつきませんが、とても合うんですね!
元々1号店時代からメニューとしてやっていました。ビール屋は夏が強くて冬が弱かったので、冬でも美味しく食べれるものを探していた時に「おでんだ!」と思いました。全国の面白いおでんを探しているときにインパクトがあって、ビールとの相性を考えた時にそこに行きつきました。名古屋おでんを知ってからは、名古屋に年7、8回行くようになりました。
開業前、開業後に大変だったエピソードをお聞かせください。
計画では物件が決まり、家賃が発生してから2ヶ月以内でオープンする予定でしたが、コロナの関係で資材が届かなかったりで工事に遅れがでました。結論5か月後になってしまったので、代々木上原の高い家賃を5か月間払い続けなくてはいけなかったことが苦しかったですね。そしてオープンしてからも、2週間で休業要請があったので2ヶ月以上も休業になりました。その際に雇っていた従業員も辞めてしまって大変でしたね。
それは大変でしたね・・・コロナで色々と重なってしまったんですね。
逆に嬉しかったことはありますか?
1号店が神奈川川崎市の「宿河原駅」というローカルな場所にあるのですが、そこのお客様が2号店にも足を運んでくれたことが嬉しかったです。苦しい中でもお客様に沢山支えてもらって今まで続けてこれたと思っているので、自分のやってきたことが認められてきた感じがあり嬉しかったです。
そして何よりお店をやっていて、自分のお店が生活の一部になっていることが好きです。「誕生日だから、仕事が一段落したから、ストレスがたまったからWHY BEER?に来た」など言ってもらえると嬉しいです。
距離あっても、皆さん足を運んでくれているのは嬉しいことですね!1号店と2号店は、メニューも同じなんですか?
メニューも違っていて、1号店は「極上の樽生ビール」をコンセプトを基に「麒麟・サッポロ・サントリー・アサヒ」の大手4社のビールを美味しく提供するお店としてやっています。
今後の展望がありましたら教えてください!
短期的目標は、お店のブラッシュアップをして力をつけていき軌道にのりたいと思っています。1号店に関しては、人手不足の関係で休業中なので、人員を整理して再び再開していきたいと思います。中長期の目標は、ビール業態でも色々やりたいことがあるのとビール以外のアルコールについても気になっています。またアルコール業態以外の飲食業とかも考えていることもあるので、1号店2号店ともに、強固に足場を固められたら自分自身でやりたいことを別でやっていければいいなと思っています。
最後に開業を考えている若者に向けて一言お願いいたします!
人生の目標を考えた時に「どういう状態だと自分が満足するのか」「どうしたら幸せに感じるのか」を本気で考えて明確にすることが個人的に重要だと考えています。他人の価値観とか、世間一般論とかを羨ましく目標にする人がふえている気がします。どういう状態で自分が満足なのかを明確にすることで、迷うことなく進めると思います。
志田さま、本日は貴重なお話とお時間をいただきありがとうございました!
ありがとうございました!