コロナを機に飲食事業の売上が2倍に!経営歴13年の社長さまにインタビュー!
権藤さま、本日は宜しくお願い申し上げます。
「まぜそばmaren」を運営しております株式会社Y.G GROUP 代表取締役の権藤です。宜しくお願い致します。
まず初めに店名の由来をお伺いできますでしょうか。
メインで運営しているブランド「maren」は本店店長の「佑磨」という名前の「磨」の一文字から連想し、「事上磨錬」という四字熟語から取りました。
意味だけでなく、画数的にも縁起が良かったので「maren」と名付けました。
開業のきっかけを教えてください。
20歳の時に個人事業主でカラオケBARを立ち上げ、その3年後に現在の会社を設立しました。最初は介護やアパレル事業を展開していたのですが、浮き沈みがあって2016年に同級生の料理人を誘って米粉のタルト屋さんと和食屋を始めました。
そのような歴史があったのですね!
かなりの金額を投資して拡大を狙っていた矢先にコロナが流行り出してしまいまして。。。大赤字になってしまったのですが、ラーメン経験のあるスタッフが在籍していたので「和食屋プロデュースのラーメン屋」という打ち出しでラーメン屋に業界転換することにしました。
迅速な経営判断ですね!
会社の近くの小さな店で試験的に始めたところ幸先良く売れたんです!もともと運営していた和食屋やカフェなどの物件もすぐにつけ麺、まぜそばに転換しました。
おかげで飲食事業部の年商も2倍となりました。
「まぜそばmaren」さんの名物、ウリを教えてください。
「maren」は大阪で直営3店舗を運営しております。本店がラーメンメイン、京橋にある2号店が昆布水つけそば、2月にオープンした中崎町にある3号店はまぜそばとなっております。3号店の「しょうゆまぜそば」を是非ご賞味ください。
メニュー開発などは権藤様が行われているのでしょうか?
marenの商品開発は私が大枠を決めて後は本店の店長と行っております。有名店のシェフにアドバイザーとして監修や試食を行っていただいております。
これまでで一番大変だった時のエピソードなどがあれば教えてください。
めっちゃありますよ。右も左も分からない20歳くらいで起業したので資金繰りできついこともありました。始めた頃は赤字続きで経費を払うために借金までしてましたね。
権藤さんにもそのような経験があったとは!
でも経営を13年やってきて一番会社が危機に晒されたのが今回のコロナでした。今までは経験や能力不足が原因で大変な思いをしたことはありますが、今回に限っては想定の範囲外でした。改めてコロナのような有事の際のリスクヘッジって重要だなと感じました。
不可抗力だから成す術がないですよね。
経営は決断力と人との出会いかなと思っています。いかに最適な決断を迅速にできるかどうか。私は今回のコロナの影響で一番大きな決断を迫られました。たまたま今回は運が良く自分の決断が良い方向に進んでくれていますが、一歩間違えたら今の真逆の状況になっていたかもしれません。
確かに別の選択をしていたらどうなっていたことか。。。
あのとき色々な選択肢がありました。介護事業も主体だったので売上規模を縮小させて守りに入ることもできました。でも多額の資金の借り入れをして業態転換する道を選びました。
大手が守りに入り撤退やリストラをする中で、逆に攻めたらチャンスになると思ったんです。人材も集まりやすかったし、カフェや和食の物件を持っていたので攻める選択をしました。
飲食店をやっていて嬉しかったことはなんですか?
お客様からの「美味しかった」が私にとっての喜びですね。僕は現場にはもう出ていないので生の声は聞けなくなってしまいました。ですがSNSで常にチェックするようにしています。直接エンドユーザーの声が口コミとして反映されるので生の口コミを重視しています。
お仕事のこだわりやポリシーなどはございますでしょうか?
僕らの会社がなくなっても中のスタッフとかが困るくらいで世間的には困りませんよね?なので「このお店がなくなったら困る」とお客様から言われるくらい地域から必要とされる存在になりたいと思っています。お腹を満たしてくれるだけだったらチェーン店でいいと思いますし。
「株式会社Y.G GROUP」さんの今後の展望を教えてください。
一旦、目先のことで言うと「まぜそばmaren」のブランドを広げていきたいと思っています。直営もFCも両方の店舗拡大を目指します。カフェで焼き菓子の通販もやっているのでD2Cブランドとしてこちらも力を入れていきたいと思っております。
最後に若者に向けてメッセージをいただけますでしょうか。
最近の若者たちは「出世ができる」とか「歩合、ボーナスで稼げる」に響かなくなってきている印象です。口にするのは出世や給与よりも「いかに休日が多いか」「福利厚生が整っているか」なんですよね。
確かにそういう若者が増えてきましたよね。
出世したい、起業したいという思いがあるなら今の若い子達には行動力と決断力を養ってほしいと思います。思ったり言うだけだったら誰でもできるので結局のところ、いかに行動に移せるかだと思っています。百聞は一見にしかずなので、うだうだ考えてもダメです。私も色々失敗しましたけど後悔は一切ありません。失敗やあの経験をしたから今があると思っています。
勉強になります!
自分に合うポジション見つけてください。能力値のグラフでここはすごい良い能力あるけど、ここは悪いみたいな感じで綺麗な五角形持っている人ってなかなかいないと思います。自分の五角形を把握すること。マネジメントや数字得意な人は2番手目指すとか、能力を見極めて自分の向いているポジションを見つけて、そこで頑張ってみてください。無理に向いていないことをやろうとしない方がいいと思います。苦手なことはやらないと潔く決断することも大事です。
権藤さん、本日は貴重なお時間をありがとうございました!
ありがとうございました!