自動車業界を目指していたオーナー様が飲食業界に足を踏み入れたきっかけについてインタビュー!
吉村さま、本日は宜しくお願い申し上げます。
「小料理屋 まんまる まほろ」の吉村です。宜しくお願い致します。


まず初めに店名の由来をお伺いできますでしょうか。
「まほろ」は、一つのことを追及し秀でるようにという意味です。
古くは万葉集にも記されています。
最初は洋食店で勤めており、当時知り会えた和食店の大将から日本食の影響を受け、
様々な技法や手仕事本来の意味を教えてもらい自身も和食の道へ進みたいと思うようになりました。
大将のお店の名前が「まんまる」でしたので、「まんまる」を頂き「まんまるまほろ」となりました。
開業のきっかけを教えてください。
元々、お店を開きたいという目標がありました。
料理の腕や資金面で自信があったので開業しました。
開業されたのはいつ頃でしょうか?
2019年11月です。
コロナの影響はありましたか?
思い描いていた営業計画が根こそぎ崩れるほどの影響でした。
開店から少しずつお客様に覚えて頂き、一年後、三年後、という店自体のステップが、開店後3か月で「予想が成り立たない」に変わりました。
現在は、一通りの感染症対策のほか、新しい対策情報を常にアップデートしつつ、
食事の場を最大限に整え、ようやく小料理屋らしい営業ができつつあります。
「小料理屋 まんまる まほろ」さんの名物、ウリを教えてください。
うちは、出来うる限り添加物の入っている出来合いの調味料を使用しません。
古くからある日本食を、いまの方々に食べやすいように提供しています。
例えば柚子の中に味噌を入れ数か月干して作る「柚餅子」(ゆべし)、
良い状態のぼらが手に入れば「からすみ」。
刺身は、活タコにひと仕事加え出汁に漬けてかせ「出汁漬け活蛸」として塩で食べて頂く。
お客様ご自分の好みで食事と合う日本酒や焼酎等を見つけるように調理法をお伝えするなど。
四季を通しお客様の心を楽しめるように工夫しています。


メニュー開発などは吉村様が行われているのでしょうか?
私とスタッフ、また、お客様の意見からヒントを得て。様々です。
開業までのご経歴が気になります!
どういう経緯で飲食の世界に足を踏み入れられたのでしょうか?
自動車の専門学校に行っていたときから漠然と飲食業を考えていました。
幼馴染と調理師が面白そうだと話していたこともこの業界に足を踏み入れたきっかけです。
もし、上手くいかなければ自動車関連で働けば良いとチャレンジしました。
飲食で働き始めた時、一緒に働いていた方の中華料理を食べ感動しました。
自分の洋食ジャンルでどうやってこの料理を出せば美味しいかな?と思い始めたことも、深く関わることになったきっかけです。
これまでで一番大変だった時のエピソードなどがあれば教えてください。
仕事の全てが大変です。どんな業態でもそうですが、ものを作るのは時間がかかると実感しました。
私には娘がいまして、よく「料理をやらせないの?」といろんな方に聞かれます。
本人がすすんでやりたいと言わない限りは薦めないと決めています。
逆に飲食店をやっていて嬉しかったことはなんですか?
自分で作って納得いくものができた時やお客様に美味しいと言っていただいた時が嬉しいです。また、お客様から様々なアドバイスをいただけることも嬉しいです。いつも勉強させていただいています。
お仕事のこだわりやポリシーなどはございますでしょうか?
手仕事という面です。手間と時間をかけ、毎日の出汁や食材の状態で味を変えます。
また、生産者の方への感謝から食材の無駄を出さないようにしています。
重複しますが「添加物の多い調味料」は使いません。
絶対にダメだとは思いませんし、場合により適切に使うこともアリです。
自宅では使います(笑)
「小料理屋 まんまる まほろ」さんの今後の展望を教えてください。
考えている暇がない3年間でした。コロナが発生してどうしたらお客様が来てくれるのか奮闘していました。これから少しずつ考えて行こうと思います。
最後に若者に向けてメッセージをいただけますでしょうか。
仕事を好きになり、そして楽しんでほしいです。
どうなりたいか目標を持ち始めてから自分が見える風景は変わります。諦めずに続けてほしいです。
吉村さま、本日は貴重なお時間をありがとうございました!
ありがとうございました!


