北村さま、本日は宜しくお願い申し上げます。
「nodo」(ノード)の北村です。宜しくお願い致します。
まず初めに店名の由来をお伺いできますでしょうか。
「nodo」(ノード)はイタリア語で「結び目」という意味なんです。私がこのお店をオープンすることができたのも、これまでたくさんの人との繋がりがあったおかげなんです。なので、ここで人と人との繋がりが生まれる、その結びになれるようなお店になれたらいいなということで、「nodo」(ノード)と名付けました。
素敵です。
元々親が農家で、農業の「農」(ノウ)と、畑の「土」(ド)でnodoという意味にもなるんです。
インスタのプロフィール文を拝見したのですが「パーラーノマス」というお店も経営されていますよね?
はい。「パーラーノマス」はおまかせ料理メインで、目の前で料理を作って、割烹みたいな感じでご提供させてもらっています。元々僕がイタリアンよりも和食の経歴の方が長かったんです。
え!そうだったんですか!!
もともと和食から入って8年ほど、料理長も経験した後に、イタリアンに転向して4年ぐらいやって地元に帰ってきて開業という形になります。
珍しいご経歴ですね!
お魚を触ったりとかっていう技術的な面に関しても、やっぱり和食を最初にやっててよかったなと今思いますね。
開業のきっかけを教えてください。
実家の和食店を継ぐために帰ってきたのですが、結婚した嫁がイタリアンやフレンチ、スペイン料理など洋食を経験してきてる料理人なので、2人で一緒にお店をできるようにイタリアンでスタートすることになりました。
そうだったんですね。インスタで拝見したのですが田舎とは思えないほど店内もオシャレな内装、雰囲気ですよね。
木を基調としたお店なので流行り廃りっていうのがあんまりなくって、どの年齢層のお客様に対してもアプローチできる、落ち着いてご飯が食べれるお店になっています。
もともと独立願望はあったのでしょうか?
そうですね。実家が料理屋さんをずっとやってたので僕が長男でしたし後を継ぐっていう感じだったんですよね。僕で3代目になります。
てっきり3店舗経営されていると思っていたのですが「いけす料理 持木荘」さんのほうは親御さんのお店なんですね!
はい。でも結局、実家のお店を半分改装して自分で洋食のお店をやってるっていう感じですね。隣が和食で、僕の方がイタリアンなんで幅広い年齢層を獲得できたらなと思ってオープンしました。
そうだったんですね!(驚)
若い方が結構こられるのかなと思ったら結構40代以降の方が多い印象ですね。でも逆にそれはそれで良かったのかなと思っています。せかせかしてないし、インスタ映えを撮りに来て1回きりのお客さんってよりかは太く長く愛してくださるお客さんに好評いただけほうが良いので。
ちなみにオープンされたのはいつ頃でしょうか?
来年の1月で丸4年になります。
ということはコロナ真っ只中ですよね?コロナの影響はありましたか?
コロナ真っ只中でオープンしてるんですけど、おかげさまでお客さんはずっと右肩上がりでした。うちはパーテーションとか感染対策は一切してなかったんですよ。店内の内装的にそういうのはダサイって感じもありましたし(笑)店内がとても広いのでお客さんとの間隔を広げて座れるので必要なかったっていうのもありますね。
「nodo」さんの名物、ウリを教えてください。
メインはやっぱりピッツァですね。ナポリピッツァ協会という協会があるのですが、そちらから世界で902番目に認定を受けております。その認定を受けているお店は九州で5店舗くらいで長崎県ではうちだけなんですよ。
凄いですね!
後はイタリアのナポリでナポリピッツァのオリンピックがあるんですけど、2003年の大会でマルゲリータ部門で9位に入賞させていただきました。
す、すごすぎます。
まだ地域によっては認知されてないですけどナチュラルワイン(オーガニックワイン)もウリにしています。もっと浸透させていきたいと思っています。
これまでで一番大変だった時のエピソードなどがあれば教えてください。特になければ普段大変に思うことなどでも構いません。
お店が田舎にあるので従業員さんを探すのが大変ですね。
飲食店をやっていて嬉しかったことはなんですか?
一度食べに来て下さったお客さんが他のお客さんを連れてきて下さることがあるんですけど、やっぱり嬉しいですね。オープンしたことを聞きつけて同級生が来てくれた時も嬉しかったですね。
お仕事のこだわりやポリシーなどはございますでしょうか?
当たり前ですけど料理人として納得のいかないものは出さないことですね。たとえ売上が上がることだったとしてもお店の経営で自分がカッコ悪いと思うようなことはしたくないです。
そうですよね。
後は実家が昔から飲食をやっていたこともあって、漁師さんとか、農家さんとの付き合いっていうのはすごい大事にしています。生産者の方たちがいてくれるおかげで僕たちが美味しい料理を提供できていると思っています。なのでお客さんに料理を提供するときも、これはどこどこの誰々さんがこういう思いで作ってくれててっていうのをお客さんには伝えるようにしてます。
「nodo」さんの今後の展望を教えてください。
もっと料理のクオリティを上げてたくさんの方にこのナポリピッツァっていうものを知ってもらったり、うちの存在を知ってもら痛いですね。すごい生産者さんとかも、たくさんいらっしゃるんで、そういう人たちのことも知ってもらえるようにもっと頑張っていきたいと思っています。
最後に若者に向けてメッセージをいただけますでしょうか。
好きなことを突き詰めていったほうがいいと思います。仕事も遊びも一生懸命やってみてください。思わぬ形で遊びも仕事になることだってあると思いますし。なので何事にも気を向ける、意識を向けてみてください。何かに対してこれなんなんだろうと考えたり、そういう考える力を養った方がいいんじゃないかと思います。
私自身大変勉強になるお時間でした。本日は貴重なお時間をありがとうございました!
こちらこそありがとうございました!