高倉さん、本日は宜しくお願い申し上げます。
「焼肉バズーカF」の高倉です。宜しくお願い申し上げます。
まず初めに店名の由来をお伺いできますでしょうか。
人の耳に残りやすい濁点の付く名前を探していたところ、某店舗のロゴを見て大砲のイメージが思いつき「バズーカ」としました。
確かに耳に残りやすいお名前です!
そして「F」は家業を表しています。
昔、修行させていただいた店舗でスタッフの一人が突然姿を消したと思ったら、再び帰ってきたんです。その際お店の会長がスタッフに発した言葉が、
「体調は大丈夫か?」という言葉でした。
怒られてもおかしくないところ、逆に心配の言葉を掛けられたことに正直驚きました。
会長に言葉の真意を尋ねたところ、この店舗は「家業(F)」であり、従業員スタッフは皆家族だからという理由から心配の言葉を掛けられたようでした。
心温まるお話ですね。
それ以来、商いをやる上で”家業”というのをとても大事に思うようになり、「F」を付け「焼肉バズーカF」となりました。
開業のきっかけを教えてください。
独立を目指したのが22歳の時です。
飲食店のセミナーを受講した際に、色んな方々に出会いました。当時は飲食のコンサルになろうとも思いましたが、起業経験や飲食経験がないので自分の武器を持つために老舗の焼肉屋さんで3年間修行入りし、並行してスーパーの精肉部で肉のカットなどの勉強もしておりました。
バイタリティがすごいですね!
その後は、いくつかの焼肉店を経験し、店長経験や店舗立ち上げに携わり開業にいたりました。
開業されたのはいつ頃でしょうか?
2020年の8月です!
コロナの影響はありましたか?
当時は街に人が歩いていない光景が広がり最悪な状況でした。
そうですよね…
当初6月オープンを予定していたところコロナが流行り出していたこともあり、オープン時期をずらして8月にしたんですね。ただ、そのオープン当日に東京都から飲食店の営業自粛の要請が出てしまったんです。苦笑
それはきついですね…
ここまでモロ被りしている飲食店はなかなかないかと思います。苦笑
ただ、元々創業当初はゼロからのスターなのは変わらないですし、コロナではなかったとしても厳しいのは想定していたので、なんとかやってこれました。
今では予約も取りづらい状況が続いていて順調に業績は伸びております。
「焼肉バズーカF」さんの名物、ウリを教えてください。
パイナップルの中に入っている「バズーカハラミ」と「並タン塩」です!
ハラミについては、パイナップルのアミノ酸でお肉を柔らかくする作用があるので、それをそのままダイレクトに使おうと、パイナップルの中でハラミを漬け込んで柔らかくしたものになります!
美味しそうですね!
パイナップルの味や酸味はお肉につかないのですか?
柔らかいお肉にタレがしっかり浸み込んでいるので、気にならないと思います!
そして、牛タンについては破格の値段で出している当店の人気メニューで、青森県田子町ニンニクと一緒に食べてもらうのですが、これが最高に美味しいです!!
メニュー考案などは高倉様が行われているのでしょうか?
私が考案しています。
今までの飲食店での経験と焼肉屋にある概念を一旦崩し、お客様が本当に求めているものはなんなのか…を一から考えて構成しております。
これまでで一番大変だった時はいつでしょうか?
時短営業を強いられた時は大変でした。
開業までの10年間を思い返し、売り上げの為とかではなく「焼肉屋をやりたい」という思いで今までやっていきたのに、やれない事への葛藤がありました。そのような葛藤もあり、その後通常営業に戻しましたが、”苦労”ではなく、”苦悩”でしたね。
確かに「10年間焼肉屋をやるために頑張ってきたのに」という想いがありますからね。
逆に飲食店をやっていて嬉しかったことはなんですか?
お店の席が満席になり、空きを待つお客様の姿などの光景が嬉しかったです。
最初はガラガラの状態からスタートしていたので、ドラマのような映画のような、非現実的な光景に感動しました。
お仕事のこだわりはありますか?
自分が、いちユーザーになった時にその店に通いたくなるかどうかを考えるようにしています。
美味しいお店はたくさんありますが、一度行ったきりで終わりのように感じていて「行きたいお店」というより、「通いたいお店」と思ってもらえるようなお店作りを意識しております。
「焼肉バズーカF」さんの今後の展望を教えてください。
社名が株式会社ニーダリングというのですが、ニーダは”必要”という意味のneedをニーダと読んで、リングは地球や世界を意味しているんですが、海外進出!というより世界から「君たちの焼肉を食べたい!」と”必要”とされるような組織集合体を作っていきたいと思っております。
なるほど!
そういう意味では、海外の主要都市に展開した際も、観光客が通うお店ではなく、それぞれの地域の人々のソウルフードになれるような焼肉店を目指しております。
直近で言えば、新宿に3店舗、関東圏内で10店舗を目標に展開していきたいです!
最後に若者にメッセージをお願いいたします。
人生一回きりなので、自分の人生の脚本も主役も監督も自分で全てやってほしいと思います。
各々がキラキラした人生にしてほしいです。
高倉さん、本日は貴重なお時間をありがとうございました!
ありがとうございました!