お酒好きのために飲み屋が本気で作ったハンバーガー!!「World Burger」のオーナーにインタビュー!
松井さん、本日は宜しくお願い申し上げます。
「World Burger」の松井です。よろしくお願いします。
開業のきっかけを教えてください。
私が大学生の時に世界一周したこともあり海外軸みたいなところがあって、まず「旅する酒場」という飲み屋を5年前に開業しました。
「旅する酒場」は友達と楽しく飲めるようなすごくラフな飲み屋でして、その時から海外のグルメを出したり、世界の酒場というようなコンセプトでやっております。
「旅する酒場」とは別店舗で「World Burger」を開業されたのですか?
いえ、同じ店舗内にて昼と夜で営業形態を変えております。
途中コロナの影響もあったので、「旅する酒場」で使っている店舗をお昼も使いたいということになり、別業態で「World Burger」を開業させました。
そのような経緯があったのですね。
お昼に何をやろうかとなった時に、「旅する酒場」で出していたハンバーガーが好評だったこともあり、だったら本腰を入れてやってみようかなとなったが「World Burger」を開業するキッカケですね!
元々やっていた飲み屋さんでもハンバーガーのメニューがあったのですね!
はい。
ただ、どうせやるならオーソドックススタイルのハンバーガーを最高に美味しいものにしたいという思いがありましたが、ウチは基本飲み屋なので、お酒好きの方に合う味を作りたいという思いもありましたね。
ハンバーガー自体お酒に合うと思うのですが、より合うもの作りたくて、うちのハンバーガーはソースというよりスパイスの効いた仕上がりになっております!
飲み屋さん仕様のハンバーガーすごく美味しそうです!
「旅する酒場」も「World Burger」もどちらも海外に目を向けたお店になっているのですか?
そうですね!
ご時世的にも海外に行くのはハードルが高いと思うのですが、私も海外を旅していましたし、海外は本当に良いところがたくさんあるので、まずは食というところを通してお客様に楽しんで頂きたいなと思っております。
ウチに来たことがきっかけで海外に興味を持って頂きたいという思いもあり、世界を味わう、世界を楽しむをコンセプトにやらせて頂いております。
海外旅行の経験が少ない私としてはとても興味があります。
現在、「World Burger」で新しいサービスを作っているところなんですが、ハンバーガーを注文された際にQRコードをお出しして、例えばアルゼンチンハンバーガーを頼まれた際に、そのQRコードを読み込めば携帯のAR機能を使って店内にアルゼンチンの絶景が広がるようなことをしたいと考えております。
とても面白そうでワクワクするサービスですね!
今はまだお出し出来ないのですが、気軽に行けない所かもしれないですけど、その国に行きたいと思うきっかけになればい幸いですし、現地の人との話のきっかけになるようなサービスになればいいなと思っております。
「旅する酒場」は5年前ということですが、「World Burger」はいつ開業されたのですか?
「World Burger」は2021年4月に開業したので、今年で2年目になります。
店舗の規模はどれくらいなのですか?
そこまで大きな店舗ではなく、席数で言ったら16〜17席くらいになります。
お客様との距離も近くアットホームな感じで良さそうですね!
そうですね!
狭いので、逆にご来店いただけるお客様とコミュニケーションを取りやすく楽しく営業できております。
松井さんも店舗に立たれているのですか?
基本的に、夜の「旅する酒場」は私が立って接客しております。
「World Burger」も私が見ているのですが、只今店長募集中です!!
「World Burger」さんの名物、ウリを教えてください。
ハンバーガー屋なので、ハンバーガーには最高にこだわっております!!
ハンバーガーに使っているものは全て特注になるので、それだけでもかなりこだwっているのですが、私はハンバーガーはパテが最重要だと思っておりまして、このパテにはすごくこだわりを詰め込みました。
どのようなこだわりを詰め込んだのですか?
本当に色々と試行錯誤をしておりまして、様々な産地の色んな牛肉の各部位で試したり、同じお肉でも業者によっても味が変わってくるので業者も厳選したり、本当にありとあらゆる配合を試しました。
そんなこだわりを詰め込んでいたら、満足いくものを作るのに半年ほどかかってしまいました。笑
半年ですか。笑
それにしてもすごいこだわりようですね!
はい。笑
かなりこだわって、やっと満足いくものが出来ました。
グルメバーガーの美味しいお店は、どこも当たり前にパテは美味しいと思うのですが、その中でも明らかに違う味になっていると思います。
聞けば聞くほど美味しそうです。笑
基本的にパテには牛脂を使わないのですが、ウチでは牛脂を取り除いた上で別の牛脂をブレンドしておりますので、よりジューシーで肉肉しいパテを味わうことが出来ます!
もしかしたらハンバーガーとしては邪道なのかもしれませんが、ウチは飲み屋なので、飲兵衛がうまいであろう味を追い求めた結果、今までにない最高に美味しいパテが生まれました。笑
お話を聞いているだけでお腹が空いてきました。笑
インスタグラムを拝見させて頂いたのですが、色々な種類の美味しそうなハンバーガーがありました。
ハンバーガーは何種類くらいあるのですか?
今は7〜8種類くらいなんですが、シーズンごとに新しいバーガーを出していて、人気があれば人気のないものとチェンジしてます。
なるほど。ハンバーガー同士のレギュラー争いがあるのですね。笑
メニュー考案などは松井様が行われているのでしょうか?
そうですね!
こだわりの詰まったバーガーたちです!
松井さんの開業までのご経歴が気になります!どういう経緯で飲食業をやろうと思ったのですか?
元々、新卒で製薬会社に入社して営業をやっており、そこで4年ほど働いてから「旅する酒場」を開業しました。
飲食業とは全くの異業種ですね。飲食業はやってこなかったのですか?
飲食業は全く経験したことはありませんでした。
むしろ営業の仕事が好きだったので、飲食業をやりたいと思ったことは一度もありませんでした。笑
えー!そうだったんですね。笑
ではなぜ飲食業をやろうと思ったのですか?
皆さんもそうだと思うのですが、私は友達とお酒を飲むことが大好きで、異常な金額をお酒を飲むことだけに使っているんですよ。笑
だから「自分のやりたいことは何だろう」と思った時に、間違いなく友達とお酒を飲むことだなと思って、飲食業をやりたかったからというより”飲食業になった”という方が正しいかもしれませんね。笑
世界一周はいつごろ行かれたのですか?
大学生時代に半年ほど休業して、半年で世界を回ってきました!
どのような経路で世界一周をされたのですか?
私は、西回りで始めはマレーシアに行って、そこからスリランカ→インド→バングラデシュなど回った後に中東→アフリカ→南米というようにほぼ南半球メインで旅をしておりました!
私は海外の経験が少ないので羨ましいです。
やはり海外を広く見ることで感銘を受けたことは多いですか?
そうですね。かなり自分の中で感じたことは多かったです。
旅をしている最中は漠然とした感情だったのですが、年々言語化できるようになりましたね。
自然に触れ合ったり現地の人と交流を持ってその国に染まりたいという思いがあったので私は途上国ばかり行っていたのですが、日本よりも貧しい国の人たちの方が日本よりも笑顔に溢れているのが印象的でした。
考えさせられます。
テレビなどでも取り上げられているので認知はされているとは思いますが、実際にその光景を目の当たりにして、楽しいとか、すごいとか、価値あるものとかって日本ではある程度常識として根付いているものがあると思うんですね。
その”価値観”を疑うようになって、”価値観を自分の中で一旦落とし込んでから決める”ということが出来るようになったのは大きい収穫だったなと思います。
先ほどのこだわりのパテを作った時のお話にも通じますね。
これまでで一番大変だった時はいつでしょうか?
コロナ禍での開業だったこともあり、「World Burger」の方は順調に伸びているのですが、「旅する酒場」の方は飲み屋ということもあり大打撃でした。
お酒を提供していたところは大変だったというお話をよく聞きます…。
楽しいことって大体”密”だと思っているのですが、良かれと思ってお店を盛り上げようとすること自体が”悪”と言いますか…。本当に何も対策を打たせてもらえなかったので、「旅する酒場」の方は本当に厳しかったですね。
そうですよね…。
ただ、その分お昼の「World Burger」の方に注力出来たのは良かったですね!
順調に売り上げも上がっておりますし、潰れるほどの大打撃にならなかったのは「World Burger」が上手くいってくれたおかげかなと思います。
コロナ後すぐにお昼の営業に切り替えた経営手腕はさすがです!
正直、コロナが流行り始めた時に、大変ではありましたがチャンスだなとも思ったんですよ。
と言いますと?
飲食店はそこそこの給付金が出ましたし、休業で強制的に休まないと行けない状況だったので、言ってしまえば時間とお金を強制的に手に出来たわけです。笑
なるほど!
社会人になってから”まとまった時間”を作ること自体難しい中でその”時間”を作れたので、ここでの動き方の差が今後明確に出ると思い、だったら動きまくっちゃおっかなと。笑
確かに何もしていない飲食店よりも、今後起きるであろう不足の事態に対して対策をたくさん打った飲食店との違いは間違いなくあると思います。
これは不足の事態が起きたとしても起こらなかったとしてもあると思います。
おかげさまで「World Burger」も好調ですし、徐々に”動きまくった”結果が出てくるのかなと楽しみでもあります。
飲食店をやっていて嬉しかったことはなんですか?
お客さんによく言ったりもするんですけど、シンプルにすごい美味しいと言ってもらった時は本当に嬉しいですね。
しかも毎日色々なお客さんから美味しいと言ってもらいるので、飲食業は本当にやりがいの持てる良い職業だと思います!
自分の料理で人が喜んでくれるのって本当に嬉しいですよね!
あとは、「旅する酒場」の常連さんたちやメンバーが「World Burger」の手伝いなどもしてくれて、個人店のオーナーができる範囲を余裕で超えてるなと思うことが多々あるので、本当に恵まれているなと常々感じております。
パテをこだわり抜いたとのことですが、料理以外でお仕事へのこだわりはありますか?
楽しむことです!
お客様が楽しいと感じていただくには、お店側の工夫も大事ですし、スタッフも楽しんでいないと楽しく食事をとることが出来ないと思うんですね。
なるほど。
だから、その場その場をいかに楽しく出来るかを日々考えて、より良いサービスを提供する努力を欠かしたことはありません。
「World Burger」さんの今後の展望を教えてください。
今後は店舗展開は考えていて、2022年4月9日から「World Burger」の新潟駅前店をオープンさせたばかりです!
早くも2店舗目とはすごいです!
今後は、各地に「World Burger」のフランチャイズ展開をしていければいいなと思っております。
最後に若者にメッセージをお願いいたします。
少し堅くなってしまうかもしれませんが、本質を見極めてほしいと思います。
本質ですか?
はい。
自分の中で一番大事なことは何かという本質を見極めてほしくて、その大事なものがあるのとないのではかなり差があると思っています。
ある人とない人では色々な場面での動き方が変わってくると思いますし、ある人の方が間違いなく自分の中での正しい判断が明確に出来ると思います。
おっしゃる通りだと思います。
例えば飲食店をやりたいと思う人がいるのなら、自分が飲食店をやりたいと思う本質は何なのか。『人生を楽しみたいから』なのか『人を喜ばせたいから』なのか、人によって違うと思いますし、それを持ったままやれると継続的に楽しんで仕事が出来るのかなと思います。
松井さん、本日は貴重なお時間をありがとうございました!
ありがとうございました!