コロナ中も休業せず強い思いを貫いたオーナーにインタビュー!
高橋さま、本日は宜しくお願い申し上げます。
「日本料理をとわ」の高橋です。宜しくお願い申し上げます。
まず初めに店名の由来をお伺いできますでしょうか。
繋ぐと言う意味の「を」と永遠の「とわ」から名付けました。永遠にみなさまと食を通して繋がっていくという意味が込められています。
開業のきっかけを教えてください。
お店自体の創業は1978年です。2017年に私がお店を引き継ぎました。元々、17年前からお店には勤めてたのですが、本来は三年で辞めて自分で独立するつもりでした。
なるほど。
独立に向け、自分を試すためにお店で働いていました。しかし、レベルの高さにまだ独立するのは早いと思い、それが何年も伸びていく中でお店とともに自分も成長しました。師匠の元で働いて行くうちにサービスマンをやりながら、十数店舗の立ち上げをやってきた中で、サービスの大事さを日本料理のカテゴリーに落とし込んでいくことにプライドを持つようになりました。現場に立って育った人間が歴史を紡いでいく大事さを思ってこのお店で独立しました。
開業されたのはいつ頃でしょうか?
開業したのは2013年です。最初は、役員として働いていました。2017年より代表取締役としてお店を任されるようになりました。
コロナの影響はありましたか?
もちろんコロナの影響はありました。コロナウイスの対策をするのは前提ですが、従業員の生活を守る上で1円でも売り上げを作らないといけません。どうやったら赤字を最小限にできるかコロナが落ち着いてきた時にどうスタートを切れるのか、また従業員のモチベーションを下げないことも大切だと思っており休業はしませんでした。
休業しなかったんですか!
給付金が入るから休みを取るお店もありましたが、私の中でモチベーションの維持を大切にしており、従業員は熱い思いがあっても、仮に休業して数ヶ月も休んだ後に「休んだから頑張ろう」とは全員がならないと考えています。
プロとしての心意気がすごいですね。確かに、ブランクができてしまうと今までやっていた感覚を忘れてしまうこともありますね。
料理人は包丁を持つことが大事ですしサービスマンはお客様と接することが大事です。そのブランクを作ってしまうと元のクオリティーには戻せません。必ず人間は衰えてしまいます。プロとしてお客様に迷惑がかかってしまうこともあり休業はしませんでした。
「日本料理をとわ」さんの名物、ウリを教えてください。
料理はお客様に合わせてお任せで提供しています。お客様は、経済力のある方が中心ですが、毎月来てくれる方もいれば記念日のような特別な日にご来店頂くお客様もいます。そんな幅広いお客様に合わせて居心地の良い空間を味わってほしいと言う思いで働いているので、料理と言うよりもお店の空気感がウリです。
メニュー考案などは高橋様が行われているのでしょうか?
毎晩、料理長が翌日のお客様をイメージして一生懸命考案してくれています。
これまでで一番大変だった時はいつでしょうか?
一番と思うことはありません。お互いに「感謝し尊重し合う」という想いを皆で共有する事で様々な困難を乗り越えています。コロナ中も感謝の想いがあったからお客様に支持して頂けました。お客様はもちろん、仲間への感謝があって働くことができています。共に働く仲間と成長していると思えることが私のモチベーションにもなっています。
飲食店をやっていて嬉しかったことはなんですか?
ありきたりな答えですが、お客様から「ありがとう・美味しい」など毎日言ってくださり感謝されていることが本当に嬉しいです。飲食店は、毎日嬉しいがある仕事だと思っております。
「日本料理をとわ」さんの今後の展望を教えてください。
今年の7月に新しいお店をオープンします。そのお店は、「裏をとわ」というコンセプトのお店になります。今のお店の日本料理をとわを「表」とするなら7月にオープンするお店は、お店の活気を楽しめる場として大人の隠れ家のような酒場にしたいと言う思いから登録紹介制のお店にする予定です。
最後に若者にメッセージをお願いいたします。
今の時代、SNSを使うことが当たり前になって人の目を見てコミュニケーションを取ることが減って来ていると感じています。元気よく目を見てコミュニケーションを多く取ってほしいです。そして、主張と尊重を両立できる人間を目指してほしいです。
高橋さん、本日は貴重なお時間をありがとうございました!
ありがとうございました!