コロナで暗くなった世の中を「晴れのちカツ」のとんかつで晴れ晴れと!
富澤さま、本日は宜しくお願い申し上げます。
「晴れのちカツ」の富澤です。宜しくお願い致します。
まず初めに店名の由来をお伺いできますでしょうか。
開業がコロナ真っ只中で世間的に暗い状況でしたので、ウチで美味いとんかつを食べていただき、少しでも晴れ晴れした気持ちで帰っていただきたくて「晴れのちカツ」という店名ににしました!

素敵な理由ですね!
開業のきっかけを教えてください。
元々、上野で飲食店を2店舗経営しておりました。1店舗目は和食屋を26年前からやっておりまして、もうひとつは「晴れのちカツ」でも使っている『ルイビ豚』を使ったしゃぶしゃぶ店をやっておりました。
飲食経営としては長い経験をお持ちなんですね!
そうなんですが、コロナの煽りを受けて2店舗とも営業時間の短縮などが続き、夜にお酒をメインでやっていたこともあり大打撃を受けました。そんな状況を打開すべく慌ててランチ営業にも挑戦もしましたが数字は伸びませんでした…。
コロナの影響をモロに受けてしまったんですね…。
そういった状況でしたので、昼間の業態も作らなければと考え、2021年の1月あたりからとんかつの勉強をしておりました。豚肉はしゃぶしゃぶ屋で18年取り扱ってきたので、昼間の専門業態は「とんかつ」でトライしようということに決めました!
そのような経緯があったのですね!
その後とんかつ屋さんを半年くらい研究して、たまたま銀座に良い空き物件が見つかったので「晴れのちカツ」をオープンすることができました!

オープンされたのはいつ頃でしょうか?
2021年8月にオープンしました。
コロナの影響はありましたか?
冒頭でも話しましたが、「晴れのちカツ」はコロナの影響からスタートさせたお店なので、コロナがなければオープンさせることはなかったと思います。
ただ、和食屋は上野駅の近くで出店していたため家賃がとても高く、政府からの補助金も活用していましたが、それでも追いつけなかったので閉店を決意しました。
そうだったんですね…。
しゃぶしゃぶ屋の方も未だに7割ほどしか客足も戻っていないので、今までやってきた2店舗は多大なる影響を受けましたね。
「晴のちカツ」さんの名物、ウリを教えてください。
当店は内装も含めて女性をターゲットにしているので、女性が入りやすくて居心地の良い内装を意識しております。
店名もそのコンセプトに寄せてまして、今まで女性のお客様が一人で入りづらかったとんかつ屋を身近に感じていただければと思っております。


お写真拝見しましたが、とても居心地の良さそうな店内ですね!
確かに、「とんかつ ○○」みたいな名前だと女性は少し入りづらいかもしれませんね。笑
商品に関しては、国産豚を2種類使用しており低温と高温で2度揚げております。分厚いとんかつを柔らかく仕上げるための研究を半年間続けてきました!
また、国産豚は値上がりする一方なのでとても大変ではありますが、当店では200g/1200円から提供させていただいております。

国産豚のとんかつが1200円〜とは安いですね!
メニューは2種類だけですか?
そうですね!とてもリーズナブルな価格で提供させていただいております。こういった世の中なので皆さんに美味しく召し上がってほしいという気持ちからこの値段で提供させていただいています。
コスパ良く美味しく。とても魅力的ですね!!
また、とんかつはデュロックという1原種の豚、ルイビ豚の2種類から選べるようになっており、それぞれに”ロース”、”上ロース”、”肩ロース”、”ヒレ”の4品目から選べることが出来るので、頻繁に通っていただいているお客様も飽きることなく「晴のちカツ」のとんかつを楽しんでいただけると思います!


メニュー開発などは富澤様が行われているのでしょうか?
商品開発から「晴れのちカツ」のデザインまで全て私がやっております。
また、夜はとんかつだけではなく和のおつまみとお酒の提供もしております。
開業までのご経歴が気になります!
どういう経緯で飲食の世界に足を踏み入れられたのでしょうか?
若い頃から飲食店でアルバイトをしてきたこともあり、将来は飲食業をすると決めていたので高校卒業して飲食の道に入り起業した流れになります。
自分のお店を持つまで、どのような飲食店で修行されてきたのですか?
私はあまり料理が得意ではないので、仲間達の力を借りてここまでやってこれました。私は今まで町中の居酒屋やレストランなどでホールを中心に学ばせて頂いておりました。
そこから和食屋さんを始めるきっかけなどはありますでしょうか?
職人さん達との出会いがあったり、修行期間で出会ったお客様が自分を気に入ってくれて出資してくれる話を頂けたりと、本当に周りに支えられて独立することができました。
これまでで一番大変だった時のエピソードなどがあれば教えてください。
コロナも大変でしたが、資金繰りや信用していた人にお金を持っていかれてしまったこと、店舗に泥棒が入ってしまって金庫を壊されたことなど、あげればキリがないですね。笑
逆に飲食店をやっていて嬉しかったことはなんですか?
まだ駆け出しの24歳頃に立ち上げたお店がありまして、そのお店でプロポーズをしているお客様がいらっしゃったんですね。それがすごく嬉しくて、まさか自分が立ち上げたお店でお客様がプロポーズしてくれるなんて本当に嬉しかったです!
お客様が選ばれたということですからね。絶対嬉しいです!
当時私はホールでプロポーズが無事に成功するところを見ていたのですが、そのお客様が私の目の前を通った時にお客様に「おめでとうございます!」と思わず声をかけてしまったんです。お客様は驚いた表情をしていたのですが、僕の肩を掴んで「これからも頑張ってね!このお店は僕たちの思い出のお店だから」と言われたんです。
うんうん。
その言葉を聞いた時、確かにそうだなと。プロポーズもあれば仲間の飲み会だったり、逆に別れ話だったり色んなシチュエーションを私たちは提供しているわけで、だからこそ五感をフル活用してお客様を喜ばせなきゃいけないと改めて考えさせられましたね。
お仕事のこだわりやポリシーなどはございますでしょうか?
決めたことのこだわりは貫き通す事です。商品力もサービス力もブレてはいけないことですから。あと嘘はつかない事です!
「晴れのちカツ」さんの今後の展望を教えてください。
お客様にも認めていただけているので店舗展開をしていく事を考えております。
最低でも直営店で5店舗は展開したいと思っております。あとは職人さんが育てば今年中にも一店舗は出したいなと考えております。



最後に若者に向けてメッセージをいただけますでしょうか。
抽象的になってしまいますが、あまり急がない方がいいと思います。
自分が何が気持ちがいいのかを見極めて、遊びも仕事もした方がいいと思います。その中で自分で「これだな」と気が付く瞬間が来ると思うので、急がずに自分は何をしたいのかをしっかりと見極めた方がいいと思います。
富澤さん、本日は貴重なお時間をありがとうございました!
ありがとうございました!