日本の”暦”を大切にするジャパニーズイタリアンの名店にインタビュー!
杉浦さん、本日は宜しくお願い申し上げます。
「ai’s」の杉浦です。宜しくお願い申し上げます。
まず初めに店名の由来をお伺いできますでしょうか。
私含め立ち上げメンバーである加藤パティシエ、池谷シェフ、私杉浦の名前の頭文字からai’sと付けました。
開業のきっかけを教えてください。
加藤パティシエ、池谷シェフと知り合ってから、いつか一緒にお店を出そうと話をしていたことがきっかけです。
今の店舗は元々池谷シェフの先輩のお店でして、その方が2020年の秋にSNSで年内にお店を移転するという告知をしており、そのタイミングで私たちも店舗探しをしていたのでお店の場所を引き継がせてもらえるように交渉しに行きました。
そのような経緯があったのですね。
はい。
初めはすでに他の飲食店が入る予定だったのですが、お店の雰囲気などかなり気に入ってしまい粘り強く交渉を重ねていたところ、たまたま元々入る予定だった飲食店がキャンセルになり、今の場所でai’sとして開業することができました。
奇跡的ですね!
開業されたのはいつ頃ですか?
2021年の3月7日に開業しました。
コロナ真っただ中でしたが影響はいかがでしたか?
スタート時はどうなることかと思うくらい影響を受けました。
開業から1年経ち認知にも時間がかかりましたが、少しずつお客様が定着しつつあります。
我々がコンセプトとしている”ジャパニーズイタリアン”にこだわりを持ってやってきた成果がだんだんと身を結んで参りました。
”ジャパニーズイタリアン”としてはどのようなこだわりがあるのですか?
日本の旬の食材にこだわったイタリアンで、暦や日本の風習も大事にしており、二十四節気という暦をもとに2週間に1回メニューを変えたりなどの工夫をしております。
2週間に1回メニューが変わるなんて大変そうです。笑
次は「ai’s」さんの名物やウリを教えてください!
長年お付き合いさせていただいている農家さんの旬のお野菜をはじめとし、「この時期にはこの食材を食べてほしい!」という思いで、厳選した旬の食材を最大限に活かしたお野菜のテリーヌと池谷シェフが得意としているパスタをウリにしております。
暦を活かしたイタリアン。ぜひ食べてみたいです!
デザートもウリの一つで、加藤パティシエが作り上げるイタリアンデザートは総じて素晴らしいのですが、その中でもai’sとしてはパフェをウリにしております。
メニュー考案などはどなたが行われているのでしょうか?
基本的にはシェフ(池谷)やパティシエ(加藤)に任せていますが、月のルーティンの中で暦が変わる前に、次の暦のメニューの試食会をし、私自身が思った感想やアドバイスはしております。
開業までのご経歴が気になります!どういう経緯で飲食に進まれたのですか?
学生時代は法学部で法律の勉強をしていて、元々はイベントプロデューサーを目指しておりました。
そんな中アルバイトで働いていたアメリカンレストランに5年ほど勤めておりました。そこで飲食業にハマってしまい、大学も3年で中退してそのあとは料理の専門学校に入り料理を学びました。
大学を辞めてしまうほど飲食業にのめり込んでいたんですね。
かなりのめり込んでおりました。アルバイトとして働いていた5年目くらいに、「社員として頑張りたい」と思いこだわりを持った飲食会社に入社しました。
入社してすぐに新丸ビルに新店舗を開業するとのことで、その店舗のマネージャーとして入らせて頂き、その後は新店舗の立ち上げやイタリアン業態の店舗管理で多くの店舗にも携わらせて頂きました。
私はソムリエの資格なども持っているので、ワインの知識やホールサービスなどを教える先生などをさせて頂きながら10年ほど勤めました。
長い期間同じ会社で働かれていたのですね!
これまでで一番大変だった時はいつでしょうか?
一番はオープンから3ヶ月〜6ヶ月目あたりが大変でした。
コロナの影響でお客様が来ない日もあり、売上目標の半分も行かなく全然ダメで胃がキリキリする日が続きました・・・。
それは厳しいですね…。
そんな中、色んなお客様の「コロナ落ち着いた頃また来るよ」などの声や、地方の農家さんの応援が本当に嬉しかったです。
やっぱり飲食業って人と人との繋がりなので、みんなで楽しいこと共有出来たりだとか、お客様が喜んでいる姿を見ると嬉しいですね。
それは嬉しいですね!
お仕事のこだわりやポリシーはどのようなところに持たれていますか?
会社名をドリームタイムパートナーズと名付けたのも、元々”ドリームタイム”というのは夢のような時間とかお客様、スタッフ、取引先に幸せな時間を提供するとか色んな意味があるんですね。
ただ、自分の人生を振りかった時に、一緒に働く仲間がすごく大事で仲間がいてこそ自分も頑張れると思ったのでドリームタイムパートナーズと名付けました。
素敵な社名です。
だからこそ仲間にもお客様にも妥協したくないですし、人との繋がりを大切にすることは常に心がけております。
「ai’s」さんの今後の展望を教えてください。
今後は特にディナータイムにたくさんのお客様に来て頂き、毎日満席になるようなお店作りを目指しております。
東京に沢山のお店がある中で、1ヶ月の食事の機会は30回。私のお店に1回でも2回でも多く来てくれる機会をどれだけ増やせるかを考えた時に、イタリアンだったらai’sに行こうと思える生活のルーティンになれるようなレストランを目指しております。
考え方が素敵です!
特に食にこだわりのある方、敏感な方などに使い勝手の良いレストランになれたら嬉しく思います。
最後に若者にメッセージをお願いいたします。
飲食業界は大切な仲間ができたり、食に興味を持てたり、本当にさまざまな経験を積めるいい環境だと思っております。
また、食は人間の生活の中で切っても切り離せないものでもあるので、食に興味がある方や食によって自分の生活が豊かになることに興味がある方は是非飲食の世界に入ってきてもらえればと思います!
杉浦さん、本日は貴重なお時間をありがとうございました!
ありがとうございました!