新感覚マグロの焼肉!?新ジャンルを築いたオーナー様にインタビュー!!
宮崎さん、本日は宜しくお願い申し上げます。
「マグロスタンダート」の宮崎です。宜しくお願い申し上げます。
まず初めに店名の由来をお伺いできますでしょうか。
マグロって刺身や寿司が美味しいと思われているじゃないですか。でもそんなこともなくて、焼いても煮ても唐揚げなどにしても私は美味しいと思うんですね。
確かに生で食べる以外のマグロも美味しいですね!
マグロの焼肉がウチの名物なんですが、生で食べるマグロだけではなく焼いても美味しいんだという”新しいマグロのスタンダート”の形を作れればなと思ってこの名前にしました!
開業のきっかけを教えてください。
そもそも「マグロスタンダート」は2号店目なんですよ。
えー!そうだったんですね!
錦糸町に2021年の3月15日に1号店目の「マグロと炉端 成る」をオープンをしまして、この時に1年後には2号店目を出店すると決めていたのもあり、1年後の2022年の3月9日に「マグロスタンダート」をオープン致しました。
1号店をオープンさせてから2号店をオープンさせるまで早いですね!
やると決めていたので。笑
あとは私の父が魚の卸業をしていて、その流れで元々父が「まるっと」というお店をやっていたのですが、「マグロスタンダード」はそこの店舗を引き継いだ形になります。
引き継いだと言いましても、経営がうまくいっていなかった父のお店を前職の社長が買い取ってくれて、その店舗を引き継がないかとお声がけをいただき一周回って私が引き継ぎだ流れになります。笑
すごい経緯ですね。笑
また、門前仲町という街を見たときに、店舗のある場所が飲み屋のブロックから2ブロック外れていたこともあり、既存の「マグロと炉端成る」のようなお店をやってもそんなに集客が見込めないなと思ったので、目的来店に繋がるような尖ったお店をやろうと言うことでマグロ焼き肉というマグロの常識を覆すようなお店を開業しました!
コロナの影響はありましたか?
1店舗目の「マグロと炉端成る」も緊急事態宣言中のオープンだったので、コロナ前と今とでの差異はわからないなっていう前提なんですが、うちの場合はコロナの影響をそこまで感じずにここまでこれたみたいなところはありますね。
それはよかったですね!
はい。それにうちの場合は補助金がもらえなかったんですよ。苦笑
だったらもうやるしかねーじゃんと思って、家賃も払っちゃってるしみんなの給料もあるしで、あまり大きな声では言えないですが通常営業してました。笑
でも当時は本当にやっているお店が少なかったので通常営業している飲食店さんは本当にありがたかったです。
「マグロと炉端成る」に関しては、通常営業をしながらInstagramで「アルコール提供してます。」「12時までやってます。」と発信することで十分集客出来ました。
うまくSNSを活用されていたのですね!
そうですね!
Instagramで「やってます!」みたいな投稿し続けたおかげもあり今では2300人くらいまフォロワーが増えましたし、お客様は「深夜でも飲める」とか「アルコール提供あり」などの検索ワードで探してるので、そういうワードにヒットしてかなり多くのお客様に来て頂きました。
なるほど!
うまくはまったんですね!!
まさかこんなに売り上げが上がると思いませんでしたし、本当だったらもっとバッシングとか嫌がらせを受けるのかなと思っていたのですが、来てくれたお客様からは”ありがとう”しかなくて本当にやってよかったなと思いました。
「マグロスタンダード」さんの名物、ウリを教えてください。
三大名物の一つとして、『マグロスタンダード盛り』というマグロのいろんな部位が入った刺身の盛り合わせがあります。
あとはマグロ焼肉の『まぐろの焼きすき』というのも珍しさと美味しさを兼ね備えたメニューと、市場に出回らない内臓系の料理などを名物として提供しております!
どれも美味しそうです!!
メニュー考案などは様が行われているのでしょうか?
そうですね。
基本は私が考えております。
前のお店からの引き継ぎメニューなどもあるのですか?
少しはありますが、マグロの焼き肉というのは弊社としても新たな試みだったのでメニューはほぼ新しいですね。
開業までのご経歴が気になります!
どういう経緯で飲食の世界に足を踏み入れられたのでしょうか?
元々父が魚の卸業をしていたこともあり、どこどこの飲食店はすごいだとか、どこどこの飲食の社長はかっこいいぞと、刷り込み式の洗脳をされながら育てられました。笑
なので幼い頃から将来は飲食業界で働こうと決めていましたね。笑
そ、それはすごい。笑
そういった中で高校、大学と飲食店でアルバイトもしていたのですが、なんか自分の中で物足りなくなってしまって…笑
本気でやばいお店でアルバイトをしてみたいと父にお願いしたところ前職の株式会社MUGENが運営している居酒屋を紹介してもらったのですが、自分で厳しさを求めていたのに本当に厳しくて辞めたくなりましたね。苦笑
それほどきつかったんですね。笑
ただ、父と前職の社長の中ではこのまま社員にしてしまおうという感じだったので、どうにかして脱出しないとと思い「そうだ、海外に行こう!」と。笑
海外ですか!?
そから海外に行かれたんですか!?笑笑
はい。他の会社に就職する選択もあったんですが、子供ながらに前職の社長と父との関係を気にしてしまって、海外に行くことを選択しました。笑
す、凄すぎる。笑
どこの国に行かれたのですか?
ワーホリでフィリピンとオーストラリアに行かせていただきました!
オーストラリアにいった際にジャパニーズレストランで働いていたのですが、そのお店のオーナーに気に入っていただいてシドニーでハンバーグレストランを開業しました!
それはすごいですね!
ただ、オーナーがお金を使い込んですぐに潰れてしまいました。笑
そんなことありますか。笑
はい。笑
その時に父と前職の社長がオープン祝いでオーストラリアまで来てくれたのですが、前職の社長は忙しい方だったので、そんな忙しい方にオーストラリアまで来て頂けるのなんて奇跡ですし、その時に色々とお話しさせていただいてもう一度この方のもとでお仕事をしたいなと思い日本に帰って来ることを決めました。
色んなドラマがありますね。
そうなんです。笑
ただ、帰って来るなら中途半端な気持ちで帰って来るなよと言われたので、最短で店長になって恩返しして独立しようと決意して日本に帰りました。
株式会社MUGENさんでは何年くらい働かれていたのですか?
アルバイト含めて10年弱働いておりました。
店長や店舗の立ち上げなんかにも携わらせていただいて、本当に色々と勉強させていただきました。
これまでで一番大変だった時はいつでしょうか?
前職で副店長になった時っですね。
前職ではスキルチェックみたいなものがありまして、そのスキルチェックを埋めていくと店長とか副店長とか役職をもらえるんです。
なるほど。
入社してから最短で店長になってやるって意気込んでいたにも関わらず私は包丁もまともにさわったことがなかったので、半年以上朝早くにきてキャベツの千切りの練習をしたり、営業後も自分に足りないスキルを磨いてやっと副店長になれるという時に、当時の新店立ち上げの店長が辞めてしまったんですね。
えー!
新店舗の立ち上げ時に副店長になったのですが、店長がいないので副店長の私が実質店長でやらせていただいていたのですが、自分の中で厳しいのが正義みたいなところがありまして、従業員が少しでもミスしたら怒るみたいな。苦笑
難しいところですよね…
要はリーダーシップを履き違えていたのですが、そうなるとどんどん従業員が辞めていくという連鎖に陥りまして…
そうなるとキツイですね…
店長としての経験がないまま従業員はどんどんいなくなっていくし、慣れない仕事もこなさないといけないしで本当に負の連鎖が止まらなくなっちゃったんですね。そこでやっと自分の過ちに気が付きました。
宮崎さんのターニングポイントだったんですね。
そうです!そこで従業員のみんなに集まってもらって、自分はこういうお店にしたいからみんなに協力してほしいとプレゼンしたんですね。ただ信用はないので、誰よりも早く来てお店の掃除をしたりして行動で示すからついてきてほしいと伝えました。
宮崎さんの情熱が伝わります。
そういったことを続けていたらみんなも協力してくれるようになり信頼関係が生まれてんです!そこから面白いことに売上がどんどん上がっていって、その年の12月に過去最高売り上げを作れたんですよ!
感慨深いです。
宮崎さんの行動が従業員のみんなを変えたんですね!
私の中でもあの時の経験が今でも一番の成功体験ですね!
1号店を出してすぐに2号店を出すと宣言したのも、この成功体験の影響が大きいですね。宣言したら出すしかないですから。笑
飲食店をやっていて嬉しかったことはなんですか?
もちろんお客様に「美味しい」と喜んでいただけることはとても嬉しいのですが、スタッフの成長を見れたり、自分の思い描いていたことが日々実現に向かっていくのを感じられることにとてもやりがいを感じますね。
お仕事のこだわりやポリシーなどはございますでしょうか?
人としてのあり方的なところは大事にしています。
スタッフにも徹底して教育しているので、お客様にもスタッフのことをよく褒めていただけます!
人としてのあり方は業界関係なくとても大事なことだと思います。
スキルなんてやっていけば勝手に身に付きますから。笑
飲食業は8割が入口と言われてるので、例えばお客様が来たらみんなでお客様の方を見て「いらっしゃいませ!」ということの徹底だったり、スキルももちろん大事なんですが、まずは人として大事なところを社内のみんなで共有しております。
「マグロスタンダート」さんの今後の展望を教えてください。
会社としてはとりあえず2024年の12月末までに6店舗出店というのを決めているので、その目標を達成出来るように来年1店舗なのか2店舗なのかオープンしていくことですね。
2024年までに6店舗は確定なんですね!!
そうですね。
あとはマグロスタンダードのパッケージをFC展開していきたいなと考えていたり、いいタイミングなどあれば海外でもやってみたいななんて思っております。
FC展開ですか。今後が楽しみです!!
2024年末までに6店舗ということですが、どんな業態でやられるのですか?
そこはあまり考えてなくて、今は地元で商売をやらせていただているので、地元をもっと面白くできればいいなと考えております。
今”地元にないもので私に出来ることはなんだろう”と常に考えていますし、「これがあったらもっとこの街よくなるよね」みたいは状態を作っていきたいなと思っております!
頑張ってください!!
はい。でもマグロスタンダードの方は展開していくと思います!
最近マグロスタンダートのFCをやらせてよとお声をいただいたりするので、そういうのも考えて今後は展開していこうかなと。
最後に若者にメッセージをお願いいたします。
飲食業ってブラックなイメージを持たれていると思うのですが、意外とブラックじゃないところも多いんだよっていうのは伝えたいですね。
うんうん。
そしてもっと若い世代の方に飲食業界をもっと盛り上げてほしいです。
やっぱりZ世代の若手たちが入ってきてくれることによって、飲食業全体がブラッシュアップしていくだけでしょうし、どんどん若い方に人気のある業界になったら嬉しいなと思います。
宮崎さん、本日は貴重なお時間をありがとうございました!
ありがとうございました!