無料の飲食店インタビューメディア『PHOENIX(フェニックス)』掲載実績373件突破!

油そば鈴の木 池袋

旅するオーナーが世界に向けて作った油そば!鈴の木の一杯を世界へ!!

鈴木さん、本日は宜しくお願い申し上げます。

「油そば鈴の木」の鈴木です。宜しくお願いします。

開業のきっかけを教えてください。

きっかけとしましては、2017年に自分の中で大きな出来事があって飲食業をやっていこうと決意しました!

大きな出来事とは何があったのですか?

私は海外旅行が好きで良く行っていたのですが、あれは確かアメリカから帰って来てすぐの時に、父が末期癌で余命宣告されてしまったんです。

それは大きな出来事ですね…

その時すでに余命が3ヶ月だったのですが、当時の私は結婚もしていなければ、特にこれといった晴れ姿を父に見せてあげることが出来ていなかったんですね。
自分の晴れ姿を父に見せてあげたいと思った時に、実家の近くに飲食店を開業しようと思ったのが飲食業を始めたきっかけです!

お父様のために始めたのですね。
感動的なお話です。

なぜ”飲食店”かというと、店舗ビジネスの方が目に見える形で父に見せてあげることが出来ると思いぱっと閃いたのが飲食店でした。

それまでは飲食業界でのご経験はなかったのですか?

やったことがないどころか、元々飲食業をやろと思ったことすらありませんでした。笑
将来的に起業願望はあったのですが、何をやろうかまでは決めていなかったんですね。ただ、父が余命宣告されたのをきっかけに、”これで飯を食っていくんだ”という思いを父に見せることが出来れば「安心するかな」、「嬉しいかなと」という思いで一念発起しました。

お父様のためとはいえ、全く未経験の業界に飛び込む勢いがすごいです!
その後すぐに開業したのですか?

運が良いことにたまたま実家の近くの物件が空いていたこともあり、父が見に来やすい実家近くの店舗をすぐに借りて開業準備に取り掛かりました。
本当はいい立地でやりたかったんですが、父はその時すでに車椅子だったので、どれだけ家から近い場所で開業するかを一番の条件で店舗を選びました!

お父様からしたら絶対に嬉しいと思います。
なぜラーメン業界を選んだのですか?

なぜラーメン業界、なぜ”油そば”かというと、私はラーメンは好きだったのですが、”油そば”は本当に好きじゃなかったんですよ。むしろ嫌いで。笑
逆に嫌いだからこそ”好きになれる油そば”を作れたら面白いかなと思ったんです。笑

なるほど!

嫌いだからこそ自分が好きになれるものを追求しやすいと思ったし、好きなものを好きにビジネスすると妥協してしまうところが出てくるんじゃないかと思って、ラーメンではなく”油そば”にしました!

言われてみれば確かに理に適ってますね!

鈴の木という名前も、お客様には「鈴木さんだから鈴の木というのですか?」と聞かれるのですがそうではなくて、私の父が若い時に「すずの樹」という名前で喫茶店をやっていたのですが、父の喜ぶ顔を見たくてその名前を引き継がせてもらいました。

店名もお父様のためなんですね。

そうです。私が今こうして飲食業をしているのは全て父のおかげかなと思います。
当時はすごく悲しかったのですが、今となっては父が自分に生きる道を与えてくれたのかなと思います。

とても素敵なお話ありがとうございます。
オープンはいつされたのですか?

オープンが2017年の4月27日で、父はその前の4月3日に亡くなってしまったのですが、もう完成間近のお店を見せてあげることが出来たのはよかったです。
「お前はラーメン業界で飯食っていくんだな」と言ってもらえましたし、自分が何をやって生きて行くかを最後にしっかり父に示せたかなと思います。

コロナの影響はありましたか?

元々さいたま市北区の宮原という結構不便な場所にあったので、コロナの影響もないことはなかったのですがそこまで大打撃にはなりませんでした。とは言っても、常連のお客様に支えられて何とか繋げられたかなという感じです。

前のお店を移転されて今の場所になったのですか?

そうです!
始めは実家の近くのさいたま市北区宮原というところで4年8ヶ月やっておりまして、この度池袋に進出して来ました!

いつ頃移転されたのですか?

2022年の2月に池袋に移転しました!
前は8席小さなお店だったのですが、池袋では17席で倍以上の大きなお店になります!

「鈴の木」さんの名物、ウリを教えてください。

辛まぜそばが一番人気ですね!

インスタグラムで拝見致しました。

辛いのが苦手な方は背脂醤油などがおすすめです!!

メニュー考案などは鈴木様が行われているのでしょうか?

そうです!全て独学でやっております!

従業員さんは何名くらいいらっしゃるのですか?

始めは、高校の時からの後輩と二人で「鈴の木」を開業させました。
池袋に移転して来てからは社員が2人増えて計4人でやらせてもらっております!

埼玉の時はその後輩の方と二人でお店を切り盛りされていたのですか?

そうですね!
それまでは8席ほどの席だったこともあり、後輩と二人でやっておりました。

高校の時からだととても長い関係ですよね!
もはや相棒ですね!!

はい。笑
その後輩とも良い関係を築けていて、ビジョンを描くのは私で、現場の管理などは後輩に任せて役割分担してます!

鈴木さんは今も店舗に立たれていますか?

今も情熱を持ち楽しいビジョンを描きながら店舗に出ています!
大学が始まったお陰で、今は大学生のお客様が沢山来られるので嬉しい悲鳴を上げております。笑

立地がいいのですね!
インスタグラムで面白いメガネをかけた鈴木さんの投稿がありましたが、あれは何かのイベントだったんですか?

いえ、そういうわけではありません。笑
店舗ビジネスってお店は移動できないじゃないですか。でも、売る商品は移動できると思うんですよ。

と言いますと?

うちの場合、辛まぜそばを”どんぶりごと”渋谷に持って行って写真を撮るんです。それをインスタグラムに渋谷のハッシュタグをつけて投稿することよって、渋谷にお店があるわけではないですが、インスタグラム上では移動できるんです!

なるほど!!

その投稿をきっかけに渋谷のお客様が池袋に流れてきたりもするので、ウチでは他の店舗とは違うSNSの活用をしているかと思います。
なので、話題性を持たせるためにこういう面白い人を演じています。笑

そういうことだったんですね。笑

そのお陰もあってか、今ではSNSからの集客が8割以上を締めております。

すごいですね!
そんな鈴木さんの開業までのご経歴が気になります!

学生時代から旅人として世界中を飛び回っておりました。

楽しそうです!

「鈴の木」の開業が25歳のときだったのですが、実はその前に学生時代の時に美容関係の仕事で起業してるんですよ。

詳しく聞きたいです。

キラコレというセルフパウダールームのお店をやっていて、女の子がお化粧をしたり、ヘアメイク出来たりする”溜まり場”みたいなところにタピオカやパンケーキなどを置いたお店をやっていたんです。

そうだったんですね!
学生時代に起業とはすごいです!

まぁ、うまくいかなくてすぐに畳んでしまったんですが…
元々起業願望があったので学生時代に起業したのですが、そこで失敗して店舗ビジネスの難しさや厳しさに気が付きました。
それからは仕事をしながら色々と店舗ビジネスの勉強をしていましたね。
正直かなり悔しかったので、「もう一回店舗ビジネスで成功してやるぞ」と思っていて、父の病気が自分を奮い立たせてくれました。

その間もずっと世界を旅していたのですか?

そうですね。
世界中を周りメンタルを鍛えたり価値観や世界観のスケールを広げていました。

流石のバイタリティです。笑

私のこだわりの一つとして、自分で店舗デザインなどをしてるんですね。

す、すごい。笑

デザインや内装などを自分でやることによりかなり費用を抑えて作ることが出来ますし、より自分好みの店舗に出来るので愛着も強いです!

工事も鈴木さんがされるのですか?

もちろんです!笑
5年前につくった埼玉の店舗もほとんど自分で作ったような感じです。
クロス貼ったり、フローリングやったりとか内装ならほとんど何でも出来ます。笑

凄すぎます!笑
これまでで一番大変だった時はいつでしょうか?

飲食店を始めた時のマーケティングが大変でしたね。
今もマーケティングを勉強しながら日々営業しております。

鈴木さんのバイタリティの源はやはり世界中を旅した経験ですか?

そうかもしれないです!
今はビジネスマン兼旅人ですけど。笑
誕生日は異国の土地で過ごしたいという思いがあって、30歳の誕生日はドバイで一人で過ごしたんですね。笑

誕生日に異国の地で一人という発想が面白いです!

その時は一人で大きなホテルに泊まって、翌日は朝からスカイダイビングをしていました。笑

流石です。笑

なので今は旅人というより、稼いだお金を旅に使っているのでビジネスマン兼旅人です。笑
キューバに行った時などは、ホテルを取っていても現地で仲良くなった人の家に泊まりに行ったり、危ないことはたくさんあるんですがそれがまた面白いですね!

行動力が凄まじいですね。笑

2018年の時は、サッカー選手のメッシ(アルゼンチン代表)と偶然一緒にいたんですよ!

えっ!
何で会えたんですか?

その時もドバイを旅していた時でした。
その旅で訪れたレストランにたまたまソルトベイ(塩振りおじさん)がいたんです!さらにそこにサッカー選手のポグバ(フランス代表)とポグバの奥さん、メッシ(アルゼンチン代表)とメッシの奥さんがいて一緒にテーブル囲いました。笑

だとしても一緒にテーブルは囲えないと思います。笑

偶然会った時に、私が「自分は誕生日だ!」って言い続けたら呼んでもらって、一緒に写真を取らせてもらいました。笑

すごい”運”の持ち主ですね!

メッシ達とあった1ヶ月後には、一番好きなモデルのローラとも偶然ロサンゼルスで会いました!笑

偶然が続きすぎて怖いくらいです。笑
”運”の強さが際立っていますね!

そうなんです。
上場企業や知名度のある会社って、実際少しは”運”があって大きくなったり知名度が上がったりしていると思うんですね。
だから世界の大スターと偶然会える”運”の強さがあれば、ラーメンを世界に持っていくことなんて簡単に出来るとその時確信しました!笑

確かにすごい偶然ですからね。

はい。
その時にソルトベイのInstagramにも載ったし、偶然でもそれだけの”運”を持っていればビジネスも成功出来るだろって思いましたね。笑

飲食店をやっていて嬉しかったことはなんですか?

シンプルにお客様がリピートしてくれた時ですね!

お仕事のこだわりは何かありますか?

スタッフ含め、皆さんにお伝えしているのは360度かっこいい店舗創りですね!

360度かっこいい店舗創りとは?

表の180度をお客様が見たときに綺麗だなと思ったとしても、裏の180度が汚かったら意味がないんですよ。
当たり前のことを当たり前に出来ていない飲食店がまだ多いと思いますね。

「鈴の木」さんの今後の展望などを教えてください!

目標は大きく”鈴の木の一杯を世界へ”という思いがあります。飲食店を小さくやるのではなく、大きくやっていきたいなと思っております。
それも全て亡くなる前の父との約束でして、父に飲食で上場企業創るからという約束をしたので必ず達成しなければならない目標です!

世界を見ているところが流石です!
世界展開を目指している「鈴の木」さんの直近の目標など教えてください!

都内で店舗展開することとカップラーメンをコンビニ発売させることです!
そのあとはアジアに店舗を拡大していこうと考えております!

まずは東京ですか。

はい。
まずは近隣で店舗の展開を考えています。
むしろFC展開していきたいと考えております。

そのための施策は何かされていますか?

店舗展開していくにあたり、大量に同じもの作れないといけないので、大量生産出来るよう効率化を考えております。

効率化を考えたお店作りとは具体的にどのようなことですか?

今はセントラルキッチンという調理を一手に引き受ける工場のようなキッチンを置かないと店舗展開は難しいんですが、池袋の店舗がセントラルキッチン兼店舗というようにセントラルキッチンとしての役割を担えるように考えて作りました!

なるほど!
店舗展開のことを考えて作ったのですね!

そうです!だから今の店舗はラーメン屋としたらすごく広いんですよ。
それは、今後の店舗をなるべくコンパクトに出来るよう、今の店舗で大量の仕込みを出来るようにしたからです。

先を見越していますね!

ラーメンは仕込みから考えるとかなりの工数になるので今までは重飲食でしたが、この仕組みが出来れば軽飲食に出来ると思うので、今後は店舗の場所も選びやすくなると思っております。

最後に若者にメッセージをお願いいたします。

まずは考えないでやる。
壁にぶつかったときに考えればいいと思います。

なるほど。

考えてばかりで行動に移せない人は多いと思うのですが、行動しないと壁にも当たらないので、悩んでばかりで行動に移さないのはもったいないと思います。
あとは、自分は360度かっこいい経営者になりたいので、それを座右の名にしていて、360度かっこいい店舗創り、360度かっこいい経営者を目指しております!

最高にかっこいいです!
鈴木さん、本日は貴重なお時間をありがとうございました!

ありがとうございました! 

■店舗情報
・店舗名
油そば鈴の木 池袋

・所在地
〒171-0014 東京都豊島区池袋2丁目18−2 オーロラビル 1階

・アクセス
JR池袋駅から徒歩3分

【営業時間】
11:00~23:00(L.O.22:30)

【定休日】
無休

電話番号
03-6709-1476

・食べログ
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13268314/

・インスタグラム
https://instagram.com/suzunoki0427?igshid=YmMyMTA2M2Y=

・Googleマップ
https://goo.gl/maps/TTyBvaa4wGSkVb7eA

>飲食店インタビューメディア|PHOENIX

飲食店インタビューメディア|PHOENIX

当サイトの運営は株式会社セカルクが行っております。掲載のご希望はお問い合わせからお気軽にご連絡くださいませ。