飲食店|インタビューメディア『PHOENIX』

但馬屋珈琲店

新宿で58年!!
現在は都内に6店舗展開している但馬珈琲店さんにインタビュー!

倉田さま、本日は宜しくお願い申し上げます。

「但馬屋珈琲店」の倉田です。宜しくお願い致します。

まず初めに店名の由来をお伺いできますでしょうか。

創業者である祖父「倉田数雄」が兵庫県の但馬地域出身だったので、その出身地から名前をいただき「但馬屋珈琲店」と名付けました。お店は兵庫県からではなく東京が始まりです。

開業のきっかけを教えてください。

喫茶としては昭和20年の戦後の焼け野原の時代に祖父が但馬地域で生産される鞄や洋服雑貨などを売っていたことが商売の始まりです。
その後は現在の但馬屋珈琲店本店のある建物で洋服屋さんを創業して5店舗まで店舗展開しましたが、百貨店が増え大型店には太刀打ちできないという判断のもと、昭和39年に純喫茶を開業しました。

コロナの影響はありましたか?

とても影響がありました。
新宿歌舞伎町で無作為にPCR検査を実施した際に無症状の陽性の方がかなり出てきてしまって、まるで新宿が震源地のような報道をされてしまったことがあり、その時は売り上げがガクンと下がりましたね。

確かにそのような報道がありました…。
回復に向けての対策などはどのようにされていたのですか?

まずは借りられるお金や助成金を利活用して雇用を守りました。
また、コロナ以前より自家焙煎したコーヒーの卸売り事業に注力しておりましたので、外食をしたくても出来ない方のニーズも相まって、コロナ禍でも店舗売上とは反比例して卸売り事業は伸び続けくれたのは本当に助かりましたね。

その後売り上げは回復されましたか?

途中からお店の体制的にはやっていけるようにはなったのですが、国の政策で左右されることが多く、よくなってきては落ちるの繰り返しでここまでなんとかやってこれました。
今はだいぶ落ち着いてきて、2022年の4月以降はコロナ前の2019年よりも売り上げを伸ばすことが出来ました!

「但馬屋珈琲店」さんの名物、ウリを教えてください。

一つは、自家焙煎でコーヒーの品質にこだわっています。
所説ありますが、「ネルドリップ」という最高の抽出方法と言われるやり方でコーヒーを抽出しています。
また、コーヒー生豆のクオリティー自体にも非常にこだわっております。

「ネルドリップ」抽出初めて聞きましたが気になります!

もう一つは、最近は”純喫茶”や”昭和レトロ”が流行っていることもあり、昔ながらの落ち着く喫茶というのはひとつのウリかなと思っております。
自家焙煎で昔ながらの落ち着いた喫茶という二つの武器を持っている喫茶店は少ないのかなと思うので、お客様にはコーヒーもそうですがお店の雰囲気も堪能して頂きたいです。

メニュー開発などは倉田様が行われているのでしょうか?

専任の誰かがやっているわけではなく、私を含めて会社全体の意見を取り入れながらやっています。
但馬珈琲店 本店の店長は開業当初から現在までずっと店長として働いていただいているのですが、その店長が日本各地のコーヒー店を回って作り出したオリジナルブレンド(コーヒー)の味は30年以上変わっていません。

開業までのご経歴が気になります!
どういう経緯で飲食の世界に足を踏み入れられたのでしょうか?

大学卒業後は食品メーカーに就職して営業や物流の仕事をしておりました。
物流では出荷管理や在庫管理をしており、営業では全国のスーパーさんで販売する上での商談などをしながら7年勤めました。

ずっと食品、飲食業界に携われていたのですね!
前職を退職して家業を継いだ理由などありますでしょうか?

私も長男なので、「ゆくゆくは家業を継がないといけないな」ということが頭の片隅にありました。父は早く家業を継いでほしい様子でしたが、私自身、前職で沢山の仕事を任せていただいておりましたので無責任に辞めたくなかったこともあり、前職に家業を継ぐ旨を伝え、7年前に退職をして今に至ります。

これまでで一番大変だった時のエピソードなどがあれば教えてください。

ずっと大変ではありましたが、初期の頃のコロナが本当に大変でしたね。
誰も正解が分からない状況で、その中でどのような方向性で行くのかを決断しなくてはいけなかったので…。

逆に飲食店をやっていて嬉しかったことはなんですか?

お客様の反応を間近で見れることですね。
長くやっていてよかったと思うエピソードがありまして、少し悲しいお話にもなりますが、余命が幾許もない方が最後に足を運んでくれたり、常連のお客様が最近来られないな…と思っていたらご家族の方が亡くなった旨をお店まで伝えに来てくれて「このお店で過ごした時間が楽しかったようです」とお礼を言いに来てくれたりすることもありました。

常連様が亡くなられることは悲しいですが、お客様の中では「但馬屋珈琲店」さんは大きな存在だったんですね。
中々、このような経験をされる飲食店は少ないんではないかと思います。

歴史ある昭和レトロなお店だからこそ、そのようなお客様に来ていただけていると思います。なので、飲食店として味にこだわるのはもちろんなのですが、この喫茶店で色んな方と話をして過ごした思い出や過ごした時間など、一人ひとりのお客様の印象に残ってくれた時は「このお店を長くやっていてよかった」と思える瞬間ですね。

とても心暖まる感動的なお話をありがとうございます。
お仕事のこだわりやポリシーなどはございますでしょうか?

粘り強さですね!絶対に諦めない、実現するまでやることです。
また、「人として正しいのか」という道徳的な部分もとても大事にしておりまして、採用面接をする際などは一緒に働く仲間への思いやりや協調性がある人なのかという部分を一番の審査基準にしてります。

「但馬屋珈琲店」さんの今後の展望を教えてください。

2019年のコロナ前から喫茶として運営方法を変えて手ごたえを感じてはいたのですが、ここ数年はディフェンス的な足固めの数年でした。
そんなコロナも落ち着き、今ではコロナ前より売り上げがアップしている状況ですので、一店舗一店舗稼ぐ力をつけていき、その上で新規出店に踏み切りたいと考えております。

なるほど。

また、引き続き卸売りやオンラインショップにも注力していきたいと考えておりまして、現在は使用している焙煎機が非常に小さく製造効率が悪いので、今のコーヒーの味を保ちつつ製造拠点を拡大したいと思っています。焙煎機が変わると味も変わってしまうこともあるので、ここはかなり慎重に精査しております。

伝統のある喫茶店だと思いますので、店舗展開も含めてたくさんの人に認知されることを応援しております!
最後に若者に向けてメッセージをいただけますでしょうか。

世間の働き方からは逆行しているかもしれませんが、若いうちは体力がありますし、やりがいや面白さは一生懸命打ち込んでみないとわからないと思うんですね。
与えられた仕事に対して全力投球して結果が出るとすごく面白いので、まずは今ある仕事を一生懸命こなして、自分の出来ることを増やしていくことは大事なのかなと思います。
そうしていくことで大きな仕事も出来るようになっていきますので、熱い想いで頑張っていただきたいですね!

倉田さん、本日は貴重なお時間をありがとうございました!

ありがとうございました! 

■店舗情報
・店舗名
 但馬屋珈琲店 本店

・所在地
 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1丁目2−6

・営業時間
 10:00~23:00(日曜営業)
 ※予約不可

・定休日
 元旦

電話番号
 03ー3342ー0881

・ホームページ
 https://tajimaya-coffeeten.com/

・店舗一覧
 https://tajimaya-coffeeten.com/locations

・食べログ(但馬珈琲店 本店)
 https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13000747/

・インスタグラム
 https://www.instagram.com/tajimayacoffeehouse/

・Googleマップ (但馬珈琲店 本店)
 https://goo.gl/maps/iEU4v6gRkXM4HXgF6

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